超高齢社会となった日本で、今後さらに必要とされる職業が機能訓練指導員です。現在、機能訓練指導員はデイサービスや有料老人ホームなどの介護の様々な場で活躍しています。機能訓練指導員の役割は、心身の状態に合わせた機能訓練のプログラムを計画し、訓練を行い、人間らしい生活を取り戻したり維持する手助けをすることです。

初めに、機能訓練指導員は各利用者の生活環境を知り、身体機能の評価をします。さらに、利用者本人や家族の意向に耳を傾けながら、どのような訓練を必要としているかを判断して計画表を作成します。計画表にしたがって訓練を行い、変化する利用者の状態を3カ月毎に評価・見直して、必要であれば計画表を作成し直します。このように機能訓練することで、利用者ができる限り自分で身の回りの事ができるように支援していきます。では、機能訓練指導員になるにはどのような資格が必要なのでしょうか。

機能訓練指導員という資格はありませんが、機能訓練指導員として働くためには看護師や准看護師、理学療法士、作業療法士、言語療法士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師の資格が必要となります。ただし、鍼灸師に限っては平成30年に機能訓練指導員の人手不足に伴い、資格要件が緩和されたことで機能訓練指導員になることができるようになったため、鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設で半年以上の実務経験が求められます。どの資格を持っていてもデイサービスでの機能訓練指導員の仕事内容は大きく変わることはありませんが、それぞれが所有する資格の特性を活かした訓練指導を行われているようです。